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世界初、現地で工場出荷時の性能評価、トラックをパネルの移動式ラボに(page 4)

パネルメーカーに提示できる品質のデータを現地で取得

2016/10/20 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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転売や借り換え時の需要も想定

 ケミトックスでは、発電事業者やEPC(設計・調達・施工)サービス事業者、O&M事業者などに対して、移動式PVラボによるサービスを展開している。主に、施工時の受け入れ検査、運用時の定期点検、特定パネルの不具合の診断などを想定している。

 今後は、発電所の転売や融資の借り換えなど、資産価値の評価ニーズが増えてくると予想している。パネルの状態は、発電所資産の大きな要素となる。

 受け入れ検査では、発電所にパネルが納品される際、現地で抜き取り検査し、メーカーの公称最大出力と比較する。結果はその場でわかるため、必要に応じて検査する枚数を増やせる。

 定期点検では、パネルの経年劣化の状態を把握する。メーカーの出力保証値を満たしているかを確認する。不具合の診断では、パネルの性能を現地で確認できるため、その後の対応を迅速に進め、発電機会の損失を最小に抑えられるなどの利点がある。

 現地では、測定するパネルを、事前に架台から外しておく必要がある。この作業は、顧客の要望次第で引き受ける。地域の電気工事関連企業に取り外し作業を委託する体制を目指している。ケミトックスが自社でこの作業を担った場合に比べ、宿泊やレンタカーなどの費用を含めて削減できる。パネルの測定に関わる部署のある山梨県を足がかりに、全国に広げていく。

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