従来の手法の場合、検査するクラスタごとに遮光した状態で検査する必要があったという。クラスタごとに遮光するため、パネル1枚あたりで遮光する作業が3回も生じ、パネル枚数の多い大きな発電所ほど手間がかかり、作業時間が長くなる。

 この手間を省くために、日射のない夜間に検査する選択もあるが、照明のない太陽光発電所で作業するのは、作業の効率が悪く、不要な事故にも繋がりかねない。人件費も増す。何より、他の点検と同じ時間に作業できず、別の日時に同じ発電所に出向く必要がある。

 同社の装置を使えば、日射のある状況でも、接続箱内のストリング(太陽光パネルを接続する単位)の入力端子を通じて、一つのストリングあたり2~3秒間で、バイパスダイオードの故障を判別できる(図4)。

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図4●接続箱内のストリングの入力端子を通じて検査
一つのストリングあたり2~3秒で故障の有無を判別(出所:日置電機)

 ただし、検査するストリングは、断路器で遮断するなど受送電を停止しておく必要はある。

 こうした使い勝手の良さから、太陽光発電所のEPC(設計・調達・施工)やO&M(運用・保守)サービス会社、各地の電気保安協会などを中心に、採用が広がっている。