塗った日から発電量が増加

 群馬県館林市にある出力約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「館林ソーラー発電所」では、パワーコンディショナー(PCS)段階で出力が平均で3.2~3.3%増える効果があったという(図4)。

図4●PCS単位で比較用に塗らないパネルも残して効果を検証
群馬県館林市にある出力約2MWのメガソーラー(出所:MDI-SBソーラー)
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 発電事業者は、三星ダイヤモンド工業(大阪府摂津市)と日鉄住金物産の合弁によるSPC(特定目的会社)である、MDI-SBソーラー(大阪市西区新町)となる。

 この発電所では、インドのモーザーベアー・ソーラー(Moser Baer Solar)製の多結晶シリコン型パネルを採用した。出力は240W/枚。PCSはスイスABB製で、定格出力は630kWである。

 全体で、3台のPCSに入力している8640枚の太陽光パネルのうち、1台に入力しているすべてのパネル(2880枚)に対し、2015年4月にこの材料を塗布し、発電量を検証した。

 すると、塗布した当日からPCSの出力が増した。塗っていないパネルが入力しているPCSに比べて、元々、接続しているパネル枚数の違いから、平均で1.4%高い出力となっていたが、その後の1年間で、平均で4.8%高くなった。年間平均で発電量が3.3%増える効果としている。

 冬は特に増加した。具体的なメカニズムは不明だが、おそらく、霜が溶けやすくなるなど、太陽光の入射が増えているためではないかと推測している。

 この効果を踏まえて、もう1台に入力しているすべてのパネル(3024枚)にも、2016年6月にこの材料を塗布した。最後の1台分の2736枚を残して、すべて塗ったことになる。