カラスが嫌がる光

 フラッシュの光らせ方は、カラスにとって、スズメバチのように見えるように工夫している(図5)。カラスが、強い瞬発性の光や、スズメバチの動きのようにランダムに変化する光を苦手とする性質を利用する。

図5●ランダムに発光
カラスが嫌がり、かつ慣れにくいように発光(出所:東神電気)
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 光源には、さまざまなLEDを実際に使って検証し、カラスに対して効果の高かった製品を採用している。

 光を発するタイミングと強弱もポイントという。タイミングや強弱を変えながら発することで、カラスを警戒させ続け、慣れさせないようにしている。

 日射量によっても、発光を変えている。これは、太陽光発電電力の出力変化によってキャパシタ内の蓄電量が変わることへの対応という。消費電力にも配慮しながら制御する。

 これらは、内蔵のマイコンで自動制御している。

 「ランダムな発光」を支えるLEDは、第1世代品の1個から、第2世代品では2個に増やし、カラスがより慣れにくく、より効果の高い発光を実現できるとする。大林組の日向市の発電所で実証中の第3世代品では、さらに4個に増やしている(図6)。

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図6●第2世代品(上)と第3世代品(下)
外観は丸く、LEDは2個から4個に増やした。より慣れにくい発光を実現(出所:日経BP)
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 今後、発売する第3世代品は、樹脂製の筺体も大幅に変えた。第2世代品までは、営巣期の前後に着脱することを想定した製品だったのに対して、第3世代品は、着脱の手間を省いて装着し続けることを想定したためとしている。強度や耐久性、耐湿性などの向上を目指した。

 寿命は、設置環境によって異なるが、4~5年としている。キャパシタの寿命による。

 小型・軽量で、かつ、取り付けやすい構造とし、電柱や架台に設置しやすいことも特徴という(図7)。第2世代品で、外形寸法は一般的なスマートフォンより少し大きい程度(130mm×100mm×45mm)で、重量は約250gとなっている。

図7●簡単かつ強固に固定できる
電柱の設置環境の制約への対応が、太陽光発電所での採用にも生きた(出所:東神電気)
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