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「セグウェイ」でメガソーラー内をスイスイ移動、北海道電気保安協会が点検を効率化

「立ち乗り」で視点が上昇、作業時間の約50%削減も

2015/12/02 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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 北海道電気保安協会は、立ち乗り電動2輪車「セグウェイ」を、太陽光発電システムの点検に活用し始めた(図1)。

図1●太陽光発電所の点検にセグウェイを活用
2015年9月に本格導入した(出所:北海道電気保安協会)
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 セグウェイは、アクセルやブレーキなどではなく、乗った人の重心の移動によって、走行する方向や速度などを操作する乗り物である。ハンドルはあり、傾けた方向に進むが、あくまで重心の移動を補佐するための役割となっている。

 米セグウェイ社が開発・製造しており、米国など世界に販売している。自動車など従来の乗り物では難しかった用途を開拓し、輸送や移動の機動力を高める手法として採用されてきた。北海道電気保安協会は、2015年9月に本格導入した。

 当然ながら、太陽光発電所は、出力規模が大きくなるほど、敷地が広くなる。太陽光パネルや接続箱など、敷地全体に分散している発電設備を点検する際、歩き回る時間を短くし、移動を効率化することが求められる。全国共通の課題ともいえるが、北海道では、設置環境によって、その悩みはさらに大きい。

 北海道の多くの地域では、冬にかなりの積雪がある。そこで、太陽光発電システムには、積雪対策が施されている。

 一般的な北海道の太陽光発電システムは、太陽光パネルの設置角が30~40度、地上からパネルの最低部までの設置高が1~1.5mなどとなる。九州から関東で多く見られる、設置角10度、設置高50~80cmに比べると、パネルは高い位置に置き、急な角度に傾けている。

 いずれも、積雪による発電量の低下を最低限に抑えるためである。設置角を大きくとることで、太陽光パネル上に積もった雪が、滑り落ちやすくなる。パネルから落ちた雪が、直下で雪の山となり、パネル最低部に達すると、雪が滑り落ちなくなる。設置高を大きくとっておけば、雪の山がパネルに達するのに時間がかかり、多雪地域でも冬季に除雪する回数が減らせる。

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