1.5MWのメガソーラーを自家消費

 実は、太陽光と蓄電池を組み合わせた自家消費モデルに関しては、福島工場自体を実証の場として、その経済性や運用ノウハウなどを蓄積していく方針だ。

 新工場の敷地面積は約1万坪(3万1237m2)、工場建屋は鉄骨2階建てで、延床面積は約5000坪(1万4799m2)。加えて、屋根上に出力約1.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設置し、容量約1.2MWh(出力1MW)の蓄電池システムを併設した(図7)。太陽光と蓄電池を含めた新工場全体の総投資額額は85億円で3分の2を補助金制度で賄った。

図7●新工場の屋根上には1.5MWのメガソーラーを設置して自家消費
(出所:日経BP)
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 太陽光パネル(5688枚)はアンフィニ製、蓄電池システムは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)がインテグレートした。太陽光パネル用と蓄電池システム用のパワーコンディショナー(PCS)はTMEIC製の500kW機を設置した。蓄電池は、韓国のサムスンSDI製とLG化学製のLiイオン蓄電池を採用した。

 太陽光発電と蓄電池システムはそれぞれ専用のPCSで6.6kVの交流に変換し、工場内の構内系統と連系して全量を自家消費する。サムスンSDI製とLG化学製の蓄電池は、別々のPCSで制御する構成にした。複数の蓄電池用PCSの統合制御では、TMEIC製「TMBCS(TMEIC蓄電池コントロールシステム)」を採用した(図8)。

図8●TMEICによる蓄電池システムを導入
(出所:日経BP)
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