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脳卒中初期診療、非専門医をアプリで支援

川崎市立多摩病院の櫻井氏

2018/12/03 07:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 脳卒中の非専門医でもt-PA静注療法をはじめとする内科的な脳梗塞急性期診療を支援できるようにしたい――。こうした動機で脳梗塞診療補助アプリ開発を進めているのが、聖マリアンナ医科大学 川崎市立多摩病院 神経内科の櫻井謙三氏らである。

川崎市立多摩病院の櫻井氏
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 同氏が「第22回 日本遠隔医療学会学術大会」(2018年11月9~10日、九州大学医学部百年講堂)の救急医療に関する一般演題に登壇し、スマートフォン向け脳卒中診療補助アプリケーション「OneStroke」の概要と展望について講演した。

 脳梗塞の初期診療にあたる非専門医は、院内外の専門医にコサルテーションを行うことも多く、医療資源の乏しい地域ではオンコールを受ける専門医の負荷が大きいとされる。また、専門医不在の地域ではt-PA静注療法の地域格差が生じており、同療法により機能改善が見込める患者が救えていないという課題がある。

 櫻井氏は、脳卒中の非専門医が一人で脳梗塞診療を行うことはハードルが高いとし、その不安を解消するためにアプリケーションで初期診療を補助することが目的という。

 OneStrokeのコンセプトは、脳卒中患者の情報を入力することによって、t-PA静注療法を含む治療方針を提示し、専門医と情報共有しながら実診療につなげられるよう完結させることである。

 医用画像管理システム(PACS)と連携し、医師同士で画像共有しながら治療にあたる保険適用を受けたアプリは既にある。「既存のアプリは専門医同士の利用が主だが、われわれのアプリは非専門医を対象にしている。現時点で画像のシステム連携がない分、月額1万~2万円程度で利用可能にする」(同氏)と狙いを述べた。

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