日本の医療機器開発に提言、東京慈恵医大の大木氏(page 2)

「起業家やファンド、売却先を充実させてベンチャーを育てよ」

2018/10/30 09:00
河合 基伸=日経 xTECH

それに対して日本は

 それに対して日本は、アイデアが豊富な医師が多く、最近では治験や承認の環境が整ってきたものの、起業家と医療系ファンド、売却先が少ない課題を挙げた。大木氏は「売却先がなければ起業家は出てこない」として、このままでは日本発の医療機器ベンチャーは育たないと指摘した。

第2回NEXT医療機器開発シンポジウムの様子
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 実際に日本の医療機器の金額ベースの世界シェアが診断系装置では25%、治療系装置ではわずか3%に留まるデータを紹介。「ものづくり大国の日本として寂しい状況だ。米国でも痛感した」と懸念を示した。

 大木氏は日本で医療機器ベンチャーを育てるために、「起業家や医療系ファンド、売却先をどう充実させるかに成否がかかっている」と課題解決を促した。講演後に話を聞くと、今回のシンポジウムの開催や日本企業が医療機器の開発に積極的になっている状況を示しながら、「機運は高まっている。10~20年後には日本が医療機器大国になっている可能性はある」と期待を示した。実際に大木氏は現在、日本の大手企業と医療機器の開発に取り組んでいるという。

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