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生活習慣の良し悪しを数式で見える化

横浜市立大の杤久保氏、「ライフスタイル指標」を作成

2018/07/30 12:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 生活習慣を管理するためには、「ライフスタイルを数値化することが必要」――。横浜市立大学 医学部医学群(健康社会医学ユニット) 特任教授で名誉教授の杤久保修氏は、「LINKAI 横浜金沢ウエルネスセンター・オープニングセミナー」(2018年7月18日)の基調講演に登壇し、こう語った。

活動量計を使った研究の概要
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 杤久保氏は、活動量や心拍数などを測定できるセイコーエプソンの活動量計「PS-500B」を使って、ライフスタイルを数値化する研究を実施してきた。測定した心拍数と活動量を使って、深い睡眠をとれている時間や身体的負荷がかかっている時間、精神的負荷がかかっている時間を判別することができる。

 これらのデータを使って生活習慣の良し悪しを定量的に表せるよう、同氏は「ライフスタイル指標(Life Style index)」を作った。具体的には、深睡眠時間と身体的負荷時間、精神的負荷時間、あまり活動していない時間の4つの時間を数式に当てはめると、ライフスタイル指標を求められるようにした。

「ライフスタイル指標(Life Style index)」の求め方
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ライフスタイル指標と各検査値の相関関係
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 活動量計を装着してバイタルデータを測定した100人のデータを分析したところ、充分睡眠を取って良く運動をし、あまりイライラしない人ほど「ライフスタイル指標が高い傾向にあることが分かった」と杤久保氏は説明する。一方、ライフスタイル指標が低い人は、生活習慣病と密接な関係がある血圧やBMI、中性脂肪の値が高いことが分かったという。

 さらに、ライフスタイル指標と運動時間の関係を調べたところ、ライフスタイル指標が低く運動をあまりしていない層は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の合併症を抱えている人が多いことが分かった。つまり、ライフスタイル指標を向上させることが「生活習慣病予防に非常に有効」と杤久保氏は考える。

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