保険適用第1号アプリ、入院日数・総医療費削減に効果

慈恵医大の髙尾氏が講演

2016/06/29 16:20
小口 正貴=スプール

 2016年6月21日、「Digital Health Meetup Vol.5」が開催された。Digital Health Meetupはグリーベンチャーズが主催するテーマ設定型のシリーズイベントで、主にヘルスケアスタートアップを対象とする。今回は「医療ICT化の展望と遠隔診療」を取り上げ、キーノートスピーチには医療現場から2人のキーパーソンをゲストに迎えた。

 最初に登壇したのは東京慈恵会医科大学で准教授を務める髙尾洋之氏。髙尾氏は同病院で先端医療情報技術研究講座を開講するなど、医療のICT化に積極的な人物として知られる。

東京慈恵会医科大学の髙尾洋之氏
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 そもそもなぜ医療のICT化が急務なのか。その背景には国民の3人に1人が65歳以上の高齢者となる2025年問題や、40兆円を超える国民医療費といった課題がある。これを受け、髙尾氏はまず「医療費削減と並行して医療の質を上げていかなくてはならない。相反することに取り組む上でICT化が鍵になってくる」と語った。さらに国策で健康寿命延伸と健康格差の縮小を掲げていることから、病気の予防に直結する健康維持の側面からも医療ICT化が推し進められているとする。

 こうした中、ICTの例として医療システム、診断・治療システム、健康・生活システムの3パターンを解説した。まず医療システムでは電子カルテ、地域医療連携システム、マイナンバー、医療等IDを挙げながら、そのどれもが問題を抱えていることを指摘。取り組むべき分野は細分化されてきたものの、今後どのように対応していくかが重要だとした。

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