ユニロボット

 最後に登壇したのは、小型のコミュニケーションロボット「ユニボ」を紹介したユニロボット 代表の酒井拓氏。高齢者の音声アシスタントデバイスとしてロボットを役立てることを目的とし、「シニアマーケットの社会的課題を包括的に解決したい」(酒井氏)とする。

ユニロボット 代表 酒井拓氏
[画像のクリックで拡大表示]

 酒井氏がロボットに着目したのは、高齢者にとってスマートフォンが難易度の高いデバイスだからだ。「スマートフォンが当たり前の時代だが、高齢者は上手く使いこなせない。多くの高齢者は耳で聴き、発声して、日常生活を過ごす。会話ですべての指示ができ、ほしい情報が必要なタイミングで入ってくる仕組みがあれば、高齢者もQOL(生活の質)を大きく向上できると考えた」(酒井氏)。

 次世代コミュニケーションロボットにはPepperやロボホンなどすでに先駆者がいる。その中でのアピールポイントは「難易度の高い日常会話の実現と、利用者の個性を学習する機能」(酒井氏)である。会話を重ねながら利用者の趣味嗜好を学習し、次の会話では新たな雑談につなげる。こうした自然な会話によって認知症を予防。服薬忘れ防止なども可能だという。

 学習機能には独自開発のパーソナライズAIを採用した。センサーと連携したIoT機能も備え、「運動情報、体温、心拍といった生体情報をクラウドで管理することも可能。病院などで有効活用できる」(酒井氏)としている。ゆくゆくは開発環境のSDKを提供し、ユニボを中心としたエコシステムを構築する計画もある。現在のところ本体価格は1体10万円、月額5000円のAI利用料を想定する。2017年秋には大手百貨店を皮切りに販売をスタート。2018年末には世界展開を目論む。