FreeStyleリブレ、医師が赤字じゃ普及せず?(page 3)

来春の診療報酬改定での点数アップに期待集まる話題の新製品

2017/12/25 15:00
古川 湧=日経メディカル
出典: 日経メディカルOnline,2017年12月25日 , (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

FGMを薬局で買える環境づくりを

 収益性はさておき、FGMの有用性に期待する医師は依然として少なくない。患者が好きなタイミングで血糖値を何度でも測定できるので、食後に血糖値が上がっていたら散歩をしたり、インスリンの量を調節するといったことが患者の判断でできるようになるからだ(日経メディカルOnlineの関連記事)。

 南氏のクリニックでは、重症低血糖を経験してインスリン増量に恐怖心を抱き、血糖値が高止まりしている1型糖尿病の患者がいた。FGMはインスリン注射後の低血糖を早期に発見できるため、導入してからは患者の不安が解消され、安定してHbA1cを下げることに成功したという。

 また、冒頭で紹介したように新聞などでも取り上げられたことから、患者側の関心も高まっている。糖尿病・内分泌内科クリニックTOSAKI(名古屋市天白区)院長の戸崎貴博氏は、日本での発売前から患者が個人輸入して使用しているケースがあったという。「現在も、自費でもいいので使用してみたいとFGMを求める患者もいる」(戸崎氏)。

 患者側のニーズは高いが、収益性の面で導入に二の足を踏む医療機関が多く、結果として使用できない患者が多数存在している状況だ。来春の診療報酬改定で、少なくとも医療機関側が赤字にならないような点数が設定されるか、それが無理なら、SMBG用機器と同様に、センサーも含めて薬局などで患者が購入できるような供給体制になることを期待したい。

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