FreeStyleリブレ、医師が赤字じゃ普及せず?(page 2)

来春の診療報酬改定での点数アップに期待集まる話題の新製品

2017/12/25 15:00
古川 湧=日経メディカル
出典: 日経メディカルOnline,2017年12月25日 , (記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)

本体とセンサーは医療機関の持ち出しに

 FGMは今年9月に保険適用となり快進撃を続けているが、導入が進むにつれ、実際に患者に保険診療で使ってみると医療機関側の持ち出しになるケースがほとんどであることが分かってきた。

 まずFGMの機器本体は特定保険医療材料に設定されておらず、保険償還価格は設定されていない。保険請求できるのは技術料のみで、2018年度の診療報酬改定で点数が設定される見込みだが、それまでの間は、準用技術料として血糖自己測定の実施を評価する診療報酬項目の「血糖自己測定器加算」が適用される。

 点数は「月20回以上測定する場合」の400点から、「月に120回以上測定する場合」の1500点までの6段階。患者が1型または2型糖尿病で、インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬を自己注射していることが条件となっている。

表1 センサーと電極セットのメーカー希望小売価格一覧
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 機器本体のメーカー希望小売価格は7089円。使い捨てのセンサーは単独では販売されておらず、観血的な自己血糖測定(SMBG)に使用する際の電極とセットでしか購入できない。センサーと電極のセットの価格は、電極の枚数とは無関係に、センサー2個で1万3800円となっている(表1)。

 前述の通り、本体やセンサー・電極には保険償還価格が設定されていない。保険で適用する場合は全て病院側の負担になるが、「月に120回以上測定する場合」の1500点を技術料として算定しても、本体料金を含めると初回は赤字になる。本体は使い捨てではないので、2回目以降はセンサーと電極のセットを購入するだけで1500点を算定できるが、それでも利益はわずか。本体をレンタルではなく譲渡するとすれば、1人の患者が6カ月継続使用して、ようやく本体代金を回収できる計算だ。

 また2型糖尿病の場合、血糖自己測定器加算で算定できるのは最大でも「月に60回以上測定する場合」の860点なので、2型糖尿病の患者にFGMを1カ月間使用すると、本体をレンタルしたとしても1人当たり数千円の赤字が生じる。

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