補聴器メーカー大手のリオンは、軟骨伝導補聴器を2017年11月13日に発売する。耳の穴の中にイヤホンを入れる必要がないのが特徴で、外耳道閉鎖症や多量の耳漏などによって通常の補聴器が使えない難聴者に向ける。同年10月26日に開催した記者発表会に登壇したリオン 代表取締役社長の清水健一氏は、「当面は9の指定医療機関に限定して販売する」とした。

軟骨伝導補聴器
[画像のクリックで拡大表示]
軟骨伝導補聴器を装着した様子
[画像のクリックで拡大表示]

 軟骨伝導補聴器は、補聴器本体と振動子で構成される。外耳道の入り口の軟骨部にイヤホンの代わりとなる振動子を装着し、補聴器本体で増幅した音を振動で伝えることで音を聞くことができる仕組みである。

奈良県立医科大学 理事長で学長の細井裕司氏
[画像のクリックで拡大表示]
 軟骨伝導によって音が聞こえることは、2004年に奈良県立医科大学 理事長で学長の細井裕司氏らによって発見された。細井氏らは軟骨伝導に関してリオンと共同研究を行い、今回、満を持しての発売となった。