手から発生する皮膚ガスに着目して発見

 今回の発見は、体の中の状態が肌の調子を左右すると考えた資生堂 アドバンストリサーチセンター 研究員の勝山雅子氏らが、皮膚から発生する気体である「皮膚ガス」に着目したことがきっかけだった。

皮膚ガスを採取している様子
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 皮膚ガスにはさまざまな成分が含まれており、体調や食事内容によって変化する。過去の研究から、糖尿病患者の皮膚からはアセトンが多く検出されることなどが知られている。

資生堂 アドバンストリサーチセンター 研究員の勝山雅子氏
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 手から発生する皮膚ガスを採取し、体調や食生活によって特徴があるかを調べているうちに、「ラーメンにトッピングされたネギのような臭いを発見した」と勝山氏は振り返る。その臭いがする人の状態を調査したところ、緊張状態にあることが示唆された。そこで、緊張やストレスを感じる状況で皮膚ガスを採取したところ、全ての被検者からストレス臭が検出されたという。

 ストレス臭の発生メカニズムなどについては、今後研究を進めていきたいとしている。現在、ストレスの程度は主観的なテストによるチェックツールがほとんどだ。ストレス臭のメカニズムが明らかになれば、臭いからストレスの程度を客観的に判定するチェックツールとしての展開も可能になるかもしれない。