乳がん検診、“マンモ・超音波の先”へ

相良病院がMR-PET導入、“個別化診断”に道

2016/08/12 09:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 「マンモグラフィーによる検査だけでは乳がんを見落とす可能性がある」――。2015年5月に、最先端の乳がん治療などを行う女性医療センターの設立・運営に関するパートナーシップを締結したシーメンスヘルスケアと社会医療法人 博愛会 相良病院。両者は2016年8月8日、最新の乳がん検診に関する報道機関向けセミナーを開催した。

相良病院 理事長の相良吉昭氏
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 相良病院は、国内唯一の乳がん領域のがん診療連携拠点病院。セミナーでは、同病院 さがらウィメンズヘルスケアグループ代表で博愛会 理事長の相良吉昭氏が登壇した。「日本人の死亡率第1位の疾病は、がん。そのうち女性は乳がんが最も多い割合を占めている」(相良氏)(関連記事1)。日本人女性の12人に1人が生涯のうちに乳がんにり患しているという2015年の統計を挙げ、乳がんの恐しさを訴えた。

相良病院附属ブレストセンター 放射線科部長の戸﨑光宏氏
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 セミナーに登壇した、博愛会 SWHG東京 さがらウィメンズヘルスケアグループ 乳腺科部長で相良病院附属ブレストセンター 放射線科部長の戸﨑光宏氏は乳がん検診の現状について次のように話す。「一般的な乳がん検診にはマンモグラフィーを使うが、それに加えて近年米国や日本では超音波診断装置の併用が進んでいる」(戸﨑氏)。

タイプ別乳腺診断画像
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 超音波による乳がん診断が盛んになっている理由は何か。50歳未満のアジア人女性の8割はデンスブレスト(高濃度乳腺)だといわれており、デンスブレストの人は乳がんのリスクが高いと考えられている。しかし、マンモグラフィー画像では乳腺は腫瘍と同様に白く映るため、「デンスブレストの人は乳がんの検出感度が低くなる」(戸﨑氏)。

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