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膨大な診療データをOTC医薬品に生かす、MDV子会社

「OTC医薬品はターゲット層を取り込めていない」

2018/08/02 16:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 メディカル・データ・ビジョン(MDV)子会社のMDVコンシューマ―・ヘルスケアは、MVDが保有する440万人の診療データを活用したOTC医薬品「オノフェHPクリーム」を2018年10月1日に発売する。乾燥した肌をなめらかにするクリームタイプの外用薬である。ヘパリン類似物質を医薬品と同量配合している。

OTC医薬品「オノフェHPクリーム」
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 同社はまず、MDVの診療データを使って疾患ごとの市場規模を割り出し、OTC医薬品の市場データと比較した。その結果、疾患市場とOTC医薬品市場には乖離がある市場を中心に候補を絞り、外用薬であるヘパリン類似物質に目を付けた。ヘパリン類似物質の医療現場における推移を調べたところ、処方患者数は7年間で1.5倍に増加している一方、ヘパリン類似物質を含むOTC医薬品は伸び悩んでいたのである。

ヘパリン類似物質の処方患者推移(プレスリリースより)
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処方患者の属性(プレスリリースより)
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MDVコンシューマ―・ヘルスケア 代表取締役社長の本多功征氏
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 「誤解を恐れずに言うとOTC医薬品がターゲット層を取り込めていないと言える」。MDVコンシューマ―・ヘルスケア 代表取締役社長の本多功征氏はこう話す。例えば、胃腸系疾患に関するデータを分析したところ、OTC医薬品は単価が下落して販売個数も減少しているため縮小傾向にあるのに対し、診療データから医薬品処方件数や患者数を調べると胃腸系疾患は大きな市場であることが分かったという。

 今後も、診療データを活用したマーケティングによって「他社にはない切り口で製品を展開していきたい」と本多氏は意気込んだ。

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