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「3省4ガイドライン」対応、AWS利用のリファレンス

キヤノン、NECなど4社が共同作成

2018/06/27 10:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 医療機関などがAWS(Amazon Web Service)を利用して構築するシステムが、3省4ガイドラインに適合するかを調査・判断する――。こうした際に活用できる「医療情報システム向けAWS利用リファレンス」が無償で公開される。

 キヤノンITソリューションズ、NEC、日立システムズ、フィラーシステムズの4社が、アマゾンウェブサービスジャパンの協力を得て共同で作成した。同様のガイドライン対応リファレンスとしては、「医療機関向け『Microsoft Azure』対応セキュリティリファレンス」が既に公開されている。グローバルに展開している2つのクラウドサービスである「AWS」と「Microsoft Azure」のガイドライン対応リファレンスがそろったことで、医療機関のクラウド活用がさらに拡大する可能性がある。

(左から)フィラーシステムズの鴻池明氏、キヤノンITソリューションズの上島努氏、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの梅谷晃宏氏、日立システムズの松本一敏氏、日本電気の大竹孝昌氏
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2018年中に公開

 電子化された診療情報をクラウドサービスを利用して外部保存したり、医療情報システムを構築・運用したりする場合には、厚生労働省、総務省、経済産業省が公開している、いわゆる3省4ガイドラインに準拠することが求められる。今回、4社が共同で作成・公開するリファレンスは、医療機関や医療情報の委託を受けた事業者がAWSを利用する場合に、3省4ガイドラインの基準に対応しているか調査し、対応/非対応を明確にするとともに、対応していない要求事項への対策手段を講じる際に利用できるものである。

 なお、3省4ガイドラインのうち、総務省の「ASP・SaaS 事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」は現在改定作業が進んでおり、新たに「クラウドサービス事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン(第1版)」として2018年7月に公開される予定である。

 4社によるリファレンスの公開は、経済産業省版リファレンスが2018年7月、厚生労働省版と総務省の次期ガイドラインに対応するリファレンスは2018年中の公開を予定している。

 アマゾンウェブサービスジャパン AWSセキュリティ統括本部本部長 CISO室担当の梅谷晃宏氏は、同年6月19日の記者会見で「AWSではパートナーとの連携を重視している。日本の顧客の深い要件を理解し、(各業界の)ガイドライン、コンプライアンスに知見を持つ4社との協業でガイドライン対応が実現する。日本の医療機関など医療情報を扱う顧客がAWSを利用してもらいやすくなる」とし、AWS利用拡大への期待を述べた。

 一方、キヤノンITソリューションズ クラウドサービス推進本部 シニアITアーキテクトの上島務氏は次のように語る。「3省4ガイドラインには合計で数百を超える要求事項があり、それぞれに対応するのかを調査・解釈し、対応していくためには多大な労力と時間を要する。それを効率化するのが今回のリファレンスだ。医療情報における適正なクラウドサービス利活用の促進に寄与できればと考えている」。

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