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できるだけ抜かない診療:予防歯科に注力

患者利益を考えてFileMakerで構築した歯科診療情報システム

2018/06/11 14:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 1998年7月に開業、2004年に医療法人化したふじわら歯科医院は、院長・理事長の藤原夏樹氏と6人の歯科衛生士で、1日45~50人の患者に対応する。同医院が立地する広島市安佐南区は近年、広島市のベッドタウンとして急速に都市化し、市内8区で最も人口が多い。住民は若い世代が多く、同院には夫婦と子どもが揃って受診する例が少なくない。

 同院は長期的な患者利益を最重視し、定期的なメンテナンスによる歯科疾患の発症抑制に注力しており、そのために歯科衛生士や他のスタッフの能力を最大限に活用する方針をとっている。予防歯科を診療方針に掲げる歯科医院は多いが、同医院の特徴は全患者の診療データをデジタル化し、データに基づいた予防を目指していることだ。

 藤原氏は、「歯の喪失や歯周病の進行抑制のため、診療データの分析を基に、より効果的な治療と指導を、患者さんとともに実施することをモットーとしています」と語り、歯・口腔の日々の健康管理と定期的なメンテナンスを実行していく上で、データを活用することにより、患者に分かりやすく、かつ納得してもらえる診療に努めていると強調する。

 「歯の喪失の最小化」(藤原氏)を実現するため、同院では、FileMakerとFileMaker Goを利用したiPad Proによる診療情報システムが2016年1月から稼動している。個人情報(患者情報)、予約管理、検査データ、診療記録などのデータベースが緊密にリンクする同システムは、長年FileMakerを使い続けてきた藤原氏が自ら開発したものだ。

 FileMakerをプラットフォームとして、サーバーにMac Pro、診療台6台のチェアーサイドにiPad Pro(12.9インチ)を各1台、MacBook Pro2台、iMac1台といったシステム構成で運用されている。

院長の藤原夏樹氏
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