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da Vinciの“持ち腐れ”、保険適用拡大で解消するか

インテュイティブサージカルが事業説明会、世界では年間100万症例へ

2018/06/20 11:00
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 「da Vinci(ダビンチ)は、日本ではこれまでほぼ泌尿器領域だけで利用されてきた。今回、12技術に保険が適用されたことで大きな成長を見込める」(インテュイティブサージカル合同会社社長の滝沢一浩氏)。

 米Intuitive Surgical社日本法人のインテュイティブサージカル合同会社は2018年5月21日、手術支援ロボット「da Vinci Surgical System(ダビンチ)」に関する報道機関向け説明会を開催した。これまで日本では前立腺がんと腎臓がんに限られてきたロボット支援手術(da Vinci手術)の保険適用対象が、2018年度診療報酬改定で肺がんや直腸がん、胃がんなどにも拡大(関連記事)。これを受けて今回の説明会では、da Vinciの採用動向や今後の見通しについて社長の滝沢氏が説明した。

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 36秒に1人――。世界では今、こんな頻度でda Vinci手術が行われているという。2017年は前年比16%増の約87万5000件が実施され、「2018年は約100万症例を見込んでいる」(滝沢氏)など拡大基調にある。1999年にFDA(米食品医薬品局)の承認を取得して以来、da Vinci手術の累計実施数は2017年末までに約500万件に達した。対象領域別では、これまでは婦人科や泌尿器科が大半だったが、ここ数年は「消化器や呼吸器など一般外科の比率が高まっている」と滝沢氏は説明する。

台数は多いが稼働率は世界最低水準

 日本の状況はどうか。da Vinciの薬事承認取得は2009年11月で、発売は2010年3月。2012年4月に前立腺がんのda Vinci手術に対して保険が適用され、2016年4月には腎臓がん手術も保険収載された。2018年度改定では新たに12術式が加わり、主要な固形がんのda Vinci手術がおおむね保険でカバーされた形だ。利用拡大への「大きなステップ」(滝沢氏)とメーカーは見ている。

 これまで、da Vinciの導入台数は多いが稼働率は低いというのが日本の状況だった。全世界のda Vinci導入台数は、2018年3月時点で4528台。地域別では米国2862台、欧州742台、アジア579台などとなっている。日本には約300台が導入されており、アジア全体の50%以上を占める。

 だが、稼働率は世界最低水準。1台当たりの年間症例数は平均100例ほどといい、1台で年間900症例近くをこなす国もあることに比べると大きく見劣りする。保険適用拡大がこうした状況を変えるかどうかが、注目される点の一つだ。

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