インテグリティ・ヘルスケアは2018年3月29日、同社のオンライン診療システム「YaDoc(ヤードック)」と日本医師会ORCA管理機構の「日医標準レセプトソフト クラウド版(通称クラウド版ORCA)」をシステム連携させると発表した。レセプト側の患者情報を活用して、オンライン診療システムに患者情報を自動的に取り込めるようにする。既存の医療インフラとの連携を通じ、オンライン診療の導入促進につなげたい考えだ。

インテグリティ・ヘルスケアが3月28日に開催したオンライン診療に関する説明会に登壇した同社代表取締役会長の武藤真祐氏(右)と同社代表取締役社長の園田愛氏
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 インテグリティ・ヘルスケア代表取締役社長の園田愛氏は、オンライン診療に対して医療者が感じている課題の一つに、オンライン診療システムと電子カルテなどの医療データの連携が不十分なことや、患者情報登録の煩雑さがあると指摘する。この解消に向けた取り組みの第1弾が、クラウド版ORCAとの連携である。

 ORCA(オルカ)は、日本医師会ORCA管理機構の医療機関向けレセプトソフトである「日医標準レセプトソフト」の通称。診療所を中心に全国約1万7000の医療機関で利用されており、診療所を主体に活用が始まったオンライン診療とユーザー層が重なる(関連記事1)。2017年10月からはクラウド版の提供が始まった。

 今回のYaDocとの連携では、YaDocを利用してオンライン診療を提供する医療機関が、クラウド版ORCAに登録された患者情報をリアルタイムかつ自動でYaDocに取り込めるようになる。また、クラウド版ORCAを新たに導入する医療機関は、簡易な手続きでYaDocによるオンライン診療を提供できるようになる。こうしてシステム利用時の「煩雑さを減らすことが今回の連携の主眼」(園田氏)である。

 インテグリティ・ヘルスケアと日本医師会ORCA管理機構は今回の連携を皮切りに、オンライン診療の医療機関への普及に向けた包括的な取り組みで協力していく。YaDocやクラウド版ORCAにかかわる「マーケティングやプロモーションでも協力する」(園田氏)という。