“ジェネリック医療機器”の推進へ(page 2)

「単回医療機器再製造推進協議会」が発足

2018/02/07 10:30
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

先を行く米国に学ぶ

 米国では、再製造SUDに関する制度が2000年から整備され、広く普及しており、「“デバイスのジェネリック”と呼ばれている」(武藤氏)。主な再製造品は、心臓EPカテーテルや腹腔鏡用シーリング装置、超音波メス先、関節鏡用シェーバ先、超音波カテーテル、パルスオキシメータプローブ、血圧用カフなどである。

 日本では、「まずは低侵襲の器具から再製造に乗り出すのが良いのではないか」と武藤氏は見る。例えば、パルスオキシメータ用のセンサーや血圧用カフなどが挙げられる。

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使用済みEPカテーテル専用回収ボックス
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 さらに、米国では各医療機関でも再製造のための整備がされている。例えば、ロサンゼルスにある病院では、EPカテーテルには専用回収ボックスが用意されている。使用後にボックスに入れると、SUD再製造工場で再製造されたEPカテーテルが再び病院に戻ってくるというのだ。

 SUDの再製造によって経済効果ももたらされている。不整脈の治療であるアビュレーション処置を行う場合、1本20万円以上するEPカテーテルを5~6本使用することになり、100万~120万円の費用がかかる。ここで再製造を行うと、「費用が半分近くに抑えられる」と武藤氏は話す。

 なお、単回使用医療機器の市場は「1兆5000億円規模。このうち、1400億円分の製品が再製造に向いている」と会員企業であるホギメディカル 取締役生産本部長の佐々木勝雄氏は見る。

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