特集

「10の雑草リスクに備えよ」、緑地雑草科学研究所・理事に聞く(前半)(page 5)

メガソーラービジネス・インタビュー

2016/07/27 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
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「雑草リスク評価」を10に分類

――メガソーラーでは、どんな雑草問題が発生する可能がありますか。

伊藤(幹) 緑地雑草科学研究所では、雑草がメガソーラーに及ぼす悪影響を10のリスクで分析し、評価しています(図3)。

図3●雑草リスク分析表の概要(出所:緑地雑草科学研究所の資料を基に日経BPで概要版を作成)
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 発電量に影響するケースは、背丈の高い草によってパネルに影ができることのほか、花粉や種がパネル表面に付着したり、パネルの下に草が繁茂し、熱がこもったり、風が通りにくくなることによる高温化でパネルの変換効率が低下する可能性もあります。表の(1)~(3)がそれにあたり、売電収入を低下させる原因になります。

 一方、(4)と(5)は、雑草に起因するアレルギー物質の飛散、害虫や鳥獣の繁殖、景観の劣化、表面掃流水による有機物の流出などで施設外の環境に悪影響を及ぼす場合です。こうしたリスクは、クレームの発生とその対応という形でランニングコストの上昇につながります。

 また、(6)~(10)は、専門知識の不足などにより、管理面で新たな負担が発生するリスクで、想定外のランニングコストとして、事業性に影響します。

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