パネル上に載って作業できる

一般の建材に比べて、施工性で劣りませんか。

崔 建築構造システムの骨材にステンレスやスチールスクリュー(ネジ)で簡単に取り付けられます。室内の保温性を高める場合には、BIPVと骨材の間に保温材を挟みます。いずれせよ、BIPVの上に載って作業できるので、従来の建材と同じ施工性といえます(図4)。

図4●ヘリオス製BIPVの施工風景(出所:Helios New Energy Technology)
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ヘリオス・ニュー・エネルギーのBIPVは、どんな建物への設置をターゲットにしていますか。

陳 主に大型・中型の屋根、例えば、大型ショッピングセンターや公共建物を想定しています。軽いスチール構造の屋根なので、新築はもとより、相対的に耐荷重に劣る古い建築物でも、導入できることがほとんどです。

 2つ目のターゲットとしているのが、駐車場の屋根です。電気自動車(EV)への移行が急速に進んでいる状況を考えると、EV充電システムと組み合わせ、太陽光発電の電気を使って充電するCO2フリー電気のEVシステムも有望な分野です。

 また、新しい設置形態としては、高速道路の両側の防音スクリーンにも注目しています。間近に頻繁に自動車は通行するため、高い安全性と信頼性が求められます。直流での運用電圧が低いという特徴が評価されるはずです。

 安全性が高く、低コストのBIPVが多くの建築物や施設で当たり前のように普及していけば、電力系統への依存は大きく低下し、新たなエネルギーシステムに移行していくのではないかと考えています。