直流電圧48Vで運用

ヘリオス・ニュー・エネルギー・テクノロジーのBIPVでは、こうした課題に対して、どんな設計、技術で対応しているのですか。

崔 モジュールの基板材料には、従来の有機材料やガラスでなく、耐候性の高いアルミニウム材か亜鉛めっき鋼板を使っていることが、外見上の最大の特徴になっています。

 鋼材を基板とし、結晶シリコンセルをネット(網)構造の配線技術で直列・並列につなぎ、薄型の高強度ガラスでカバーし、特殊な封止・包装技術でパッケージングします。これにより、従来の有機材料やEVAに比べて耐熱性・耐水性が大幅に向上し、寿命が伸びるうえ、耐荷重性が高まります。70kg/m2の荷重に耐えられるので、建物屋根のメンテナンス要件を満たせます。施工時に作業員が乗っても、クラックが生じることはありません。

 設計の基本として、「BIPVは、まず建築材料でなければならず、その上で、太陽電池材料を使う。逆に太陽光発電は、建築材料の1つでもある」という発想で開発しました。

 セルとモジュールの回路構成は、並列接続を多用することで、直流側の電圧は48Vという相対的に低い電圧です。その結果、安全性が増し、ホットスポットやPIDのリスクも大幅に低減しました。パワーエレクロクスは、自動車グレードのものを採用し、高い水準の信頼性と耐久性を確保しました(図2)。

図2●ヘリオス製BIPVの設置例(出所:Helios New Energy Technology)
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