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特集

「建材一体型太陽電池でエネルギー革命を」、ヘリオス・ニュー・エネルギーの崔CEOに聞く(page 2)

メガソーラービジネス・インタビュー

2018/07/25 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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今年中に生産規模は1GWに

崔永祥CEO(出所:日経BP)
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ヘリオス・ニュー・エネルギー・テクノロジーでは、BIPVにどのように取り組んできたのですか。

崔 ヘリオス・ニュー・エネルギーは、上海に本社を持つエンジニアリング会社・中建凱徳(China Construction KIDE)のグループ企業で、3年前からBIPVの研究開発に本格的に取り組み始めました。米シリコンバレーの研究チームなどが具体的な応用研究を通じて製品化し、販売を開始しました。昨年には約500MWの製造能力でしたが、今年中には約1GWにまで増産できる体制を整える計画です(図1)。

図1●ヘリオス・ニュー・エネルギー・テクノロジーのBIPV製品(出所:Helios New Energy Technology)
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「建材と太陽電池モジュール(太陽光パネル)を一体化する」という発想は、早くからあり、日本企業の中にも製品化した実績があります。

陳 BIPVの最初の実用例は、人工衛星と国際宇宙ステーションと言われるほど、古くから存在するアイデアです。商用化技術では、日本企業がリードしてきました。早くも1967年にMSK(2006年に中国サンテックパワーが買収)が、他に先駆けて結晶シリコン太陽電池と建材一体型のコンセプトを提案し、その後、商品化しました。

 2004年にはシャープが薄膜太陽電池セル(発電素子)を使ったBIPVを製品化し、高層ビルの壁などに実装しました。MSKもシャープも、当時としては世界で最先端の材料技術を持ち、この分野をリードしてきました。

 その後、2010年以降、中国ではBIPVの大規模な導入例が相次いでいます。サンテックパワーが、本社の研究施設にガラスファサード(ガラスによる外観デザイン)に単一建物としては当時、世界最大級のBIPVを導入しました。2013年には保定市の「パワーバレー錦江国際ホテル」に1.5MWのBIPVが屋根や外壁、窓などに設置されました。2014年には中国Hanergy社が、北京本部にBIPVを採用しました。

 そうしたなか、米国で2016年10月に米Tesla Solar Cityが、屋根瓦を模したBIPVの新製品を公表し、世界的に注目されました。その後、カリフォルニア州で、新築建物への太陽光の搭載が義務化されたこともあり、追い風になっています。

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