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「メガソーラーに向いたシバとカバープランツ」。緑地雑草科学研究所に聞く(第5回・後半)(page 5)

メガソーラービジネス・インタビュー

2017/05/26 05:05
金子憲治=日経BP総研 クリーンテック研究所
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メガソーラーで数千万円の初期投資に

――前回の記事(第5回・前半)のコスト比較の表のなかで、芝の施工費(初期費用)を1m2当たり2000~3000円と仮定しましたが、どのような内訳なのですか。

長沼 大雑把に言って、芝の値段が1000円/m2、施工費が1000~2000円/m2というイメージです。ただし、芝の値段は、品種によってかなり違います。張芝で比較すると高麗芝なら400~500円/m2ですが、センチピードは600~800円/m2、セントオーガスチンになると800~1000円/m2程度まで高くなります。

 また、施工費も、植え付け方法や広さによってかなり変わります。植え付け方法には、播種と張芝以外にも、ほぐした苗を植える「まきしば」や二重のネットの間に挟んで地面に被せていく方法も開発しました。種を播く場合も手播きと肥料散布機など機械を使った播き方もあります(図78)。

図7●肥料散布機による芝の種まき
(出所:ゾイシアンジャパン)
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図8●二重ネットによる芝の植栽
(出所:ゾイシアンジャパン)
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 メガソーラーのような数万m2に達する敷地の場合、架台を設置する前の平地であれば、効率的な手法で植え付けられるので、施工コストは1000円/m2の半分以下にできる場合もあります。

――それでも高圧連系する出力2MW程度のメガソーラーの場合、全体を芝生化すると、数千万円の初期投資となります。

伊藤(幹) ただ、前回も述べましたが、20年間の機械除草の費用と比べると、経済的ですし、保水力の向上や温度の低下など、雑草対策以外の機能がボーナスとして付いてきます。何よりも地域のグリーンインフラとして受け入れられやすくなるはずです。

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