中国市場は40GW前後に

米国などでは1軸可動式の追尾式架台システムの採用が進んでいます。この市場をどのように見ていますか。

高CEO 追尾式架台システムを採用した場合、固定式架台に比べて平均的に25~30%も発電量が増えます。初期コストは上がりますが、発電量の増大効果で8~12%の増益効果があり、投資効率が高まります。

 トリナ製の追尾式架台は、欧州で13年以上の経験を持つメーカーを買収したうえでソリューションに加えたものです。信頼性・安定面での実績が強みです。

 欧州や米国、南米、中東などでは、すでに多くの導入実績があります。中国には、最先端の技術を導入する500MWの「トップランナープロジェクト」という国家的な事業があり、その案件で、パネルに加え、追尾式架台もトリナ製が採用されました(図2)。

図2●1軸の追尾型架台システムもソリューションに追加
(出所:トリナ・ソーラー)
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 日本市場では、まだ採用例は少ないですが、今後、徐々に伸びると見ています。

昨年、中国では、太陽光発電に対する補助金削減や買取価格低下など、広範な引き締め策が公表され、市場の急減速が危惧されました。実際にどのような影響が出ていますか。

高CEO 昨年の政策変更により、中国市場の縮小は、ある程度、避けられません。2017年における世界全体の太陽光発電の市場規模は103~104GWで、中国市場はそのうちの53GWを占めていました。2018年の世界市場も同程度と見ていますが、中国市場は40~42GWに縮小しました。ただ、今年以降、さらに縮小していくとは見ていません。2019年の市場規模は40G前後と、安定的に推移するでしょう。

 というのは、中国では地域によってはすでにグリッドパリティに到達しているため、そうした地域では、政策変更の影響を受けず、今後も大きな伸びが期待できます。加えて、政策的なサポートが継続している貧困地域への導入も進みます。これに住宅用と商業ビルの屋根上、そして野立てのメガソーラーにも一定の補助金政策があります。

 太陽光パネルメーカーにとって、以前に比べれば、より競争的な環境になりますが、トリナ・ソーラーの特徴である高効率パネル、トータルでの発電コストの低下などの製品特徴は、住宅向けなどでさらに強みを発揮できると思っています。住宅向けについては、「100万棟への搭載」という目標を掲げています。