太陽光パネルには、製造時や輸送・設置時、また経年劣化によって、さまざまな不具合が生じる場合がある。こうした不具合や、それを検知するための手法について、ケミトックス(東京都大田区)が評価サービスを通じて得た事例や知見について紹介している。

 今回は、「スネイルトレイル」について紹介する(図1)。太陽電池セル(発電素子)の表面に、黒色、または、白色の線状の模様が発生する現象を指す。カタツムリ(スネイル)が、はうように歩いた跡(トレイル)のように見えることから、スネイルトレイルと呼ばれている。

図1●太陽電池セルの表面に、黒色や白色の線状の模様が発生する
カタツムリがはうように歩いた跡のように見えることから、「スネイルトレイル」と呼ばれる(出所:ケミトックス)
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 スネイルトレイルは、発生しても、すぐに発電量が大幅に減少することはない。このため、太陽光パネルメーカーは、「不良」や「故障」とは捉えておらず、製品保証の対象に認めてもらうことが難しい状況にあるようだ。

 ただし、発電量が完全に落ちないとは言い切れないとされている。発電事業者側から見ると、外見が明らかに変わっている上、発電量の低下を引き起こす恐れのあることが知られている以上、看過できないだろう。

 太陽光パネルメーカーにとって、クレームが多く寄せられている事例の一つで、製品に予防策を施すことが重要となる。