探訪

桜島は目前、強い台風にも耐える霧島隼人のメガソーラー(page 2)

大粒の火山灰も雨で流れる

2018/12/25 06:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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火山灰は大粒だが、雨で流れる

 霧島隼人のメガソーラーは、桜島の北側、20km以上の位置にある(図3)。この場所で気になるのは、日常的に噴煙を上げている桜島から、火山灰がどの程度飛んできて太陽光パネルの上に降り積もるのか、と言う点である。

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図3●桜島が近い
上は夕方に鹿児島湾からみた桜島、下はメガソーラーから2014年4月に撮影(出所:日経BP)
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 現地の状況に詳しい太陽光発電の関係者によると、桜島の噴火による降灰が比較的多い地域はある程度、決まっていて、その地域にはメガクラスの太陽光発電所は立地していないという。桜島の周辺地域にメガソーラーを開発しようとする事業者が、降灰の傾向を調査した上で、用地を選んでいることが伺える。

 大和エネルギーによると、霧島隼人のメガソーラーでも、火山灰が多く降り積もることは、ほとんどないという。

 風は、桜島の東や西向きに吹いていることが多く、桜島が噴火した時に、火山灰が北に向かう風に乗った場合のみ、霧島隼人のメガソーラーに降り積もる。

 稼働してからこれまでの約4年9カ月の間、北風が吹いて、火山灰が降り積もった場合でも、週に一度は雨が降り、その雨水によってほとんど洗い流されるという。

 降り積もった時の火山灰は、霧島妙見台のメガソーラーよりも桜島に近い分だけ、粒が大きい(図4)。

図4●大きな粒の火山灰が降ることも
(出所:大和エネルギー)
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 雨水によってほとんど洗い流されるとはいっても、太陽光パネルの下側のフレームの端周辺に、火山灰が残ることがある。この残りが目立つ場合には、電気主任技術者が、巡視・点検中に拭き取っている。霧島妙見台のメガソーラーと同じように、霧島隼人のメガソーラーでも、日常的に電気主任技術者が敷地内を巡視・点検している。

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