探訪

「震度6強」を乗り越えた111MWのメガソーラー、北海道安平町で順調に再稼働(page 4)

損傷は「軽微」も、再連系までに2週間を要す

2018/12/18 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「震度5」では異常なし

 「苫東安平ソーラーパーク」では、工期短縮や20年後の撤去費用なども含め、トータルで費用対効果の高いことなどから杭基礎を採用した。ただ、安平町サイトの地盤は、相対的に軟らかく、地中に杭を差し込むだけでは、十分な強度を確保できない場所もあることが、事前調査で明らかになっていた。

 そこで、あらかじめ深さ約1mの穴を掘削し、その穴の中空にテンプレート(治具)を使って杭の脚部を固定しておき、地盤との隙間にセメントと土を混ぜた「セメントミルク」を注入した(図7)(図8)。こうすることで地耐力の不足を補い、十分な強度を確保した。

図7●深さ約1mの穴を掘削して杭基礎を固定した
(出所:日経BP)
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図8●セメントミルクで固めて地耐力を補強
(出所:日経BP)
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 安平町では、北海道胆振東部地震の発生前から、ここ数年地震が多く、「苫東安平ソーラーパーク」でも稼働以来、最大で震度5の大きな揺れを3回ほど経験したという。ただ、これまで震度5の揺れでも基礎・架台に全く影響は見られなかったという。

 北海道胆振東部地震では、安平町は公式には震度6強だが、局所的には震度7となった可能性もある。「気象庁震度階級関連解説表」では、震度6強では、「耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがある」とされ、震度7では、「耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある」としている。

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