南東向きで午前の発電量が多い

 実は、このメガソーラーでは、当初の設計を変えて施工した点がある。太陽光パネルの配置だ。変更した理由は、西隣に山があり、その山による影が設計時の見通しよりも大きく伸びることだった(図4)。当初のパネル設置計画のままでは、西側の一部で、発電量が計画よりも減少することが予想された。

[画像のクリックで拡大表示]
図4●西隣に見える山(上)、昇圧変圧器は予定よりもPCSの近くに(下)
(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 そこで、敷地の西端付近に設置する予定だった太陽光パネルの一部を、東端から南端にかけての空きスペースや、連系用の昇圧変圧器(キュービクル)を配置する予定だった場所に移した。昇圧変圧器は、当初の予定よりもPCSの近くに配置し、パネルを置くための南端近くのスペースを広げた。

 設置枚数を最大化するため、太陽光パネルの向きは、真南向きでなく、多くは南東向きに並べた。元々、分譲地を想定して道路と道路に挟まれた形状を生かしたものだ。

 パネルがほぼ南東向きに並んでいることで、真南向きにパネルが並んでいる太陽光発電所に比べて、午前中の発電量が多くなる特徴がある。午前より午後の日射量が多い天気の日は不利だが、日本の場合、午前に好天となる傾向の月もあり、売電開始以降の発電量は、想定よりも上振れで推移しているという。