探訪

農山漁村再エネ法で開発が相次ぐ岩手・軽米町のメガソーラー(page 4)

稼働第一号は中国系、100MW規模の案件も調整中

2016/12/06 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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 町の要請で調整池を整備

 スカイソーラージャパンの出力約2MWの「SSJ軽米・西山太陽光発電所」は、こうして開発された最初の稼働案件となる。軽米町によく見られる丘陵地にある(図5)。

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図5●丘陵地に立地する
傾斜をそのまま生かし、パネルを並べた。積雪対策や豪雨時の排水対策も盛り込んだ(出所:日経BP)

 元は放牧地だった土地など、敷地面積約4万1387m2のほとんどは斜面となっている。傾斜をそのまま生かし、8640枚の太陽光パネルを並べた。

 木を伐採した場所もある。伐採した面積は、1万4100m2となった。

 軽米町からの要請により、整備した設備もある。容積が約150m3の調整池で、想定を超える量の雨が降った際、メガソーラーから敷地外に一気に大量の雨水が流出するのを防ぐためである。

 この調整池のほか、側溝や土嚢などを使い、排水対策を補完している。

 傾斜面がほとんどのため、基礎はコンクリートではなく、金属製の杭基礎を採用した。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、日本コムシスが担当した。太陽光パネルはスカイソーラー製の出力260W/枚、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の出力665kW機を採用した。

 積雪量はそれほど多くないというものの、雪は積もる。PCSの基礎を比較的高く築いているのは、積雪対策としている。

●発電所の概要
発電所名SSJ軽米・西山太陽光発電所
所在地岩手県軽米町大字小軽米
敷地面積4万1387.74m2
伐採面積1万4100m2
造成面積1万2931m2
発電事業者Sky Solar Japan(東京都千代田区)
太陽光パネル出力2.24MW
パワーコンディショナー(PCS)出力1.995MW
年間発電量約200万kWh(一般家庭約700世帯分の消費電力に相当)
総事業費約5億円
EPC(設計・調達・施工)サービス日本コムシス
太陽光パネル中国Sky Solar Holdings製(出力260W/枚、8640枚)
PCS東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製(出力665kW機、3台)
工期2016年3月~7月
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