1カ所で100MW以上の太陽光や風力の打診も

 軽米町は、面積が約246km2で、約80%を山林が占めている。標高約550m~850mの低い山に囲まれた丘陵地域で、多くの集落や田畑は標高200m~300mにある。人口は約1万人、世帯数は約3300で、農業を基幹産業とする。特に、養鶏が盛んで、農業生産額の50%以上を占める。

 軽米町では、5回の協議会を経て、「基本計画」となる「軽米町再生可能エネルギー発電の促進による農山村活性化計画」を策定した。同町における再エネ発電所の導入目標として、2020年度までに合計出力80MW以上を掲げている。

 軽米町の「基本計画」では、対象とする土地に含む、林地開発行為に関連する森林面積の上限を、軽米町の林野面積の10%(約1800ha)以下と決めた。緩やかな里山に囲まれた環境を維持できるようにしつつ、再エネ発電所の開発区域を設定した。発電事業者には、自主的な環境影響評価(アセスメント)を求めるともに、売電収入の一部を供出して創設した基金を通じ、農林業の発展に資する活動に使うことなどを求めている。

 現在、「基本計画」に記載されている具体的な再エネ発電所の開発は、6カ所ある(図2)。稼働済みなのは、スカイソーラージャパンの出力約2MWのメガソーラーと、十文字チキンカンパニー(岩手県二戸市)の出力約6.25MWの鶏糞バイオマス発電所(関連ニュース)の2カ所である。

図2●「基本計画」に盛り込んだ6カ所の再エネ発電所
新たな発電所の開発計画は、その都度、追加していく(出所:軽米町)
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 このほかの4カ所は、40MW~70MWという規模の大きなメガソーラーとなっている。スカイソーラージャパンの出力約40MWが2カ所、レノバの同約48MWと同約70MWである。

 このほか、現段階では「基本計画」に盛り込まれていないが、出力100MWを超えるメガソーラーのほか、複数の風力発電所の開発計画を打診されているという。