北海道の南西部に位置する安平町は、「ディープインパクト」を生むなど、競走馬の産地として知られる。加えて、札幌からクルマで約1時間、新千歳空港からは約20分と交通に至便なことから、ゴルフ場も多く開発され、「ゴルフ銀座」とも呼ばれる。

 だが、バブル経済の崩壊とともに競技人口が激減し、ゴルフ場経営は厳しくなり、全国的に閉鎖が相次ぐ。「ユニオンジャック・カントリークラブ」もその1つで、5年前に閉鎖され、草本が繁る荒れ地になっていた。

 出力約13MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「アグリソーラー安平」は、このゴルフ場跡地に建設された。

 JR室蘭本線の早来駅から国道10号線を右に折れ、古びたゲートから小道を上がっていくと急に視界が開け、森を背にした黒い太陽光パネルが目に入る。整然と並んだパネルに囲まれて3本の旗ポールが立ち、かつてのゴルフ場をしのばせる(図1)。そこにあったはずのクラブハウスは解体・撤去され、25度に傾けてパネルが敷き詰められている。

図1●ゴルフ場跡地に建設した「アグリソーラー安平」
(出所:日経BP)
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