雑草で苦労、新手法「インターレジェンス」も検証

 運営で苦労しているのは、雑草だという。当初は元の土のまま、売電を始めた。しかし、隣に農地があることからも、草の生育に向く場所で、太陽光パネルを設置した区画が、あっという間に雑草に覆われた。

 雑草対策として、最初に講じたのは、人手による草刈りだった。しかし、これは手間と時間、コストがかかり過ぎるだけでなく、作業者の体力的な負担が大きい。

 そこで、除草剤と防草シートの活用に変えた(図6)。除草剤と防草シートを併用するのは、農場の運営に影響がないように、農地から一定の範囲内では、除草剤を使うことを控えているためである。

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図6●除草剤と防草シートの境界付近
上の画像の左が除草剤を使っている場所、右が防草シートを使っている場所。ツル性雑草の伸び具合からも除草剤の効果がわかる(出所:日経BP)
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 鉄道の研修施設やグラウンドに近い区画では、除草剤を使っている。除草剤の散布に際しても、作業の前に、農地の運営者の理解を得た上、降雨や強風時には作業しないといった約束に基づいて実施している。

 農地に近い場所では、防草シートを使っている。それでも完全に雑草を防ぎ切れないため、必要に応じて除草している。

 さらに、「インターレジェンス(IL)」と呼ばれる、新たな手法を試験的に導入しはじめた(図7)。この手法は、重曹を高圧で除草に吹き付けることによって、雑草の細胞が急速に壊死する効果を利用する。安全性が高く、一定以上の効果を期待できる雑草対策として注目しているという。

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図7●インターレジェンス法を試し始めた場所
雑草の強さを物語る。今後、時期や回数を変えながら、重曹を高圧で吹き付ける作業を重ねていく(出所:日経BP)
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 この雑草対策は、数年前に、JR東日本の電気関連の部署から、各支社の電気関連の部署へと情報を共有していた手法だった。

 友部駅・内原駅間のメガソーラーの管理作業を担っている水戸支社の電気関連の部署が敷地内で検証を始めた段階で、まずは場所ごとに重曹を高圧で吹き付ける回数や頻度、時期などを変えながら、効果を見ていきたいとしている。