探訪

常磐線沿いに並ぶJRのメガソーラー、雑草対策で試行錯誤(page 4)

野球場との隣接エリアでは「場外ホームラン」で被害多発

2018/11/13 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテックラボ
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野球の大飛球で太陽光パネルが割れる

 O&M(運用・保守)については、社内で独自の保安規程を定めている。この保安規程に従って管理しつつ、電気保安管理業務については、電気保安法人に委託している。

 発電設備の遠隔監視システムとして、オムロンの「ソラモニ」を導入している。第3世代(3G)携帯電話の通信を利用したシステムで、発電設備が故障したり、系統側の異常などの障害が発生した時には、その障害の詳細情報を記したメールが送信される。

 発電量の予想と実績を比較して監視する機能もあり、予想に比べて実績が一定以上に下回った場合にもメールが送信され、いち早く把握できる。

 遠隔監視のシステムや手法は、JR東日本の他の太陽光発電所と共通化してはいない。それぞれの発電所の管理や運営は、立地する場所を管轄している支社に委ねられているためという。ただし、ここにきて発電所数が増えてきたことから、それぞれの支社の太陽光発電所の管理担当者を集め、知見を共有する取り組みを始めた。

 友部駅・内原駅間のメガソーラーにおいて、多く起きている発電設備のトラブルは、太陽光パネルの割れである。第一発電所の特定の区画で多く起きている(図5)。

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図5●打球が当たって割れたと見られる太陽光パネル(上)
下には野球の硬球が落ちていた(左下)。ライト側のフェンスの外に位置している(右下)(出所:日経BP)

 その場所は、水戸支社の野球部が使っているグラウンドの隣にある。野球のフィールドでライトの方向にあたる。ライト側のフェンスを越えて、硬球がこの区画内に落下した際、ボールがパネルに当たって割れる。

 センターの方向でも、フェンスを越えれば同じ区画のパネルに打球が落ちる可能性がある。しかし、距離がライト側より離れているためか、実際にはそれほど割れていない。ライト側のフェンスを越える長距離ヒッターがいるようで、打球がフェンスを越えてこの区画内まで達した場合、野球部から連絡が入るという。

 JR東日本では、このパネルの割れを含み、故障などが生じた際は、早期の復旧に努めているとしている。

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