除雪作業は10数回から数回に激減

図6●雪の積もった長井おひさま発電所(出所:東北おひさま発電)
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図7●「長井第2おひさま発電所」は設置角30度、設置高1.8mにした(出所:日経BP)
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 とはいえ、最初に建設した「長井おひさま発電所」(第1発電所)には、課題が残った。設置角20度では、パネルの雪が滑り落ちるまでに時間がかかり、落ち切らないうちに次の雪が降ってしまうこともある。また、設置高1.5mでは、落ちた雪が折り重なってできた山が、パネル最低部に達するまでが早く、そうなると滑り落ちにくくなる(図6)。

 早めの対応が必要になり、雪が降る度に、重機を使った雪山を除くことにした。その結果、ひと冬の除雪作業は10回以上に上っているという。年間を通じて、予想以上の発電量になっている一方で、除雪作業のコストは予想以上に膨らむことになった。

 そこで、2014年5月に着工した「長井第2おひさま発電所」では、設置角30度と20度からさらに傾け、設置高は1.8mと、第1発電所より30cm高くした。その結果、ひと冬の除雪作業は、数回まで大幅に減らすことができた(図7)。

 「長井第2おひさま発電所」は、連系出力1.75MW、太陽光パネルの設置容量1.9MWのメガソーラーで、第1発電所と同様、中国サンアースソーラーパワー社製パネルと、TMEIC製PCS、杭基礎を採用。架台は、アルミから、カメイ製の溶融亜鉛めっき鋼製に換えた。農地転用と林地開発の手続きを経て、造成にとりかかり、発電所を建設した。

 「第2発電所」の稼働も順調で、年間の設備利用率は第1発電所の12%から1ポイント上がり、約13%となっている。設置角と大きくして雪が早く落ちること、そして、連系出力よりパネル容量を増やす「過積載」の効果もあると見られる。