雪国仕様でも1MW・2億円で完成

 発電所の建設では、親会社の那須建設がEPC(設計・調達・施工)サービスを担当した。「地域エネルギー発電所」の理念を掲げ、自社主導で開発に取り組んだものの、メガソーラー建設の経験に乏しいこともあり、試行錯誤の連続だったという。

図3●雪対策に設置角20度、設置高1.5mに設置した(出所:日経BP)
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図4●パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用(出所:日経BP)
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 最初に建設した「長井おひさま発電所」では、積雪対策として、設置角20度、パネル最低部と地面との設置高を1.5m確保した。パネルに積もった雪を滑り落ちやすくし、下にできる雪の山が、パネルに届きにくくするためだ(図3)。加えて、アレイ(パネルの設置単位)とアレイの間隔を大きめに取り、重機での除雪作業を容易にした。

 コストを下げるため、太陽光パネルは、中国のサンアースソーラーパワー社製を独自に輸入した。一方、発電システムのカギとなるパワーコンディショナー(PCS)は、国内トップシェアの東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した(図4)。

 土地は、日鍛バルブが工場用地に取得した土地を賃借した。工場の建設計画が変わり長年、未利用になっていた。建設費用は、一般的に1MW当たり約3億円とされるなか、設計や主要部材の調達を工夫し、雪国仕様にしたうえで、同約2億円に抑えたという。