探訪

米沢で稼働する雪に負けないメガソーラー(page 4)

太陽光パネルのリサイクル事業にも挑戦

2016/09/20 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
印刷用ページ

耕作放棄地を農地転用して建設

 大友社長は、米沢市で空調設備関連の会社を経営しているが、東日本大震災後、再エネが注目されるなか、新事業として太陽光発電に取り組むことを決意し、エーシーを設立した。これまでに開発事業者として5カ所の太陽光発電所を手掛けた。

 「ハイブリッド発電所米沢」は、最初の案件だった(図6)。「耕作していない農地を、メガソーラーに活用できないか」――。こんな相談を受けたのは、固定価格買取制度(FIT)がスタートして間もなくだった。相談された農地は、土地区分上は「第1種農地」で、原則的に転用して太陽光発電所を建設することはできない。

図6●畑に囲まれた「ハイブリッド発電所米沢」(出所:エーシー)
クリックすると拡大した画像が開きます

 とはいえ、10年以上、耕作されずに荒れ放題となり、雑木林のようになっていた。「未利用地を活用して発電事業を行えば、地域が活性化するはず」と考え、農地転用の道を探った。「第1種農地」の壁は高かったものの、農林水産省が主導した農山漁村再生可能エネルギー法が施行され、この枠組みを使って農地転用が可能になった。

 同法は、太陽光発電事業の運営を通じて農林漁業の健全な発展に貢献することを求めている。「ハイブリッド発電所米沢」では、売電収益の一部を農業組合法人など地域の団体に拠出することで、こうした法の狙いを実現している。

  • 記事ランキング