探訪

カラス撃退策に「新兵器」を導入した日向のメガソーラー

大林組が採石地跡に開発、2タイプの置き基礎を使い分け

2017/07/25 05:00
加藤 伸一=日経BP総研 クリーンテック研究所
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 宮崎県の北東部、日向市と東臼杵郡門川町にまたがる丘陵に、出力約24.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「日向日知屋(ひゅうがひちや)太陽光発電所」がある(図1)。

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図1●採石場跡に立地し、北は五十鈴川、東は日向灘が目前に
出力約24.5MWの「日向日知屋太陽光発電所」(出所:上は大林組、下は日経BP)
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 元々、採石場だった場所で、北は五十鈴川、東は日向灘に近い。宮崎県は日照時間、快晴日数ともに全国でトップクラスにあり、日向市は年間日照時間が2000時間を超える。太陽光発電に最も向く地域の一つとなっている。

 開発したのは総合建設会社(ゼネコン)大手の大林組で、発電事業者は特定目的会社(SPC)のOCE日向メガソーラー(日向市梶木町)となる。

 2017年5月に売電を開始し、大林組にとって、28カ所・40発電所目となる太陽光発電所の稼働となった。稼働済みの太陽光発電所の合計出力は、約128.88MWに達している。

 大林組は、主に二つの目的で、再生可能エネルギー発電事業を手掛けている。一つは、建設とは異なる分野やモデルによる事業を拡大する一環として、もう一つは、「ZEC(net Zero Energy Construction:ゼロエネルギー施工)」と同社が呼ぶ、建設で使うエネルギーを、2020年までに差し引きゼロにする目標を実現するためである。

 ZECは、建設現場と、現場以外の事業所も含めて、エネルギー使用量をネットゼロにする取り組みを指す。節電や施工法そのものの省エネのほか、再エネ発電によって、グループ全体でエネルギー使用量を差し引きゼロにすることを目指している。

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