屋根は5度に傾け、接続箱は屋根の直下に

 四日市営業所の大型バスの駐車場には、約2億円を投じて、太陽光パネル付きの屋根を設置した(図5)。2つの駐車区域にそれぞれ屋根を設置し、その上に合計2688枚の太陽光パネルを並べた。

図5●2つの駐車区域にそれぞれ屋根を設置
四日市営業所の大型バスの駐車場。合計2688枚の太陽光パネルが並ぶ(出所:三重交通)
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 屋根は、短辺となる南側から北側に向かって、約5度の角度で上がっている(図6)。この屋根の角度に沿って太陽光パネルを並べることで、約5度の設置角になる。

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図6●南側から北側に約5度の角度で上がっている
上は施工中の中勢営業所の屋根。下は四日市営業所の屋根で、接続箱は高い側の直下に設置されている(出所:日経BP)

 屋根の高さは、低い方の南側で約4.5m、高い方の北側で約5.8mとなっている。接続箱は、高い側の北端の直下に設置し、大型バスが接触する可能性をより低くした。

 残りの2カ所、中勢営業所と伊賀営業所にも、同じように太陽光パネル付きの屋根の施工が進んでいる。

 この2カ所には、大型バスの駐車場に加え、従業員用の自家用車向け駐車場にも設置する。自家用車向けの太陽光パネル付きの屋根は、ドイツの架台大手であるシュレッター製の製品を採用した。

 中勢営業所の駐車場に設置した太陽光発電システムは、出力811kWで、設置する太陽光パネルは約4800枚、年間発電量は約86万4800kWhを見込んでいる。投資額は約3.2憶円で、太陽光パネル付き屋根の下には、バス88台、自家用普通車191台を駐車できる。

 また、伊賀営業所の駐車場では、約2100枚、出力359kWの太陽光パネルを設置し、年間に約35万900kWhの発電量を見込んでいる。投資額は約1.5憶円で、パネル付き屋根の下には、バス50台、自家用普通車34台を停められる。

 3営業所とも、太陽光パネルはソーラーフロンティア製を設置した。このパネル選定は、三交不動産のメガソーラーにおける実績を参考にした。同社は、実際のkW当たりの発電量の多さを評価し、ソーラーフロンティア製を継続して採用している。

 パワーコンディショナー(PCS)は、四日市営業所と中勢営業所は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。伊賀営業所では、出力が300kW台と小さいことから、小規模ながら投資効率を高める狙いで、台湾デルタ電子製の分散型PCSを採用した。いずれも、JFEテクノスの提案による。