探訪

亘理の被災地メガソーラー、東北なのに設備利用率17.6%の秘密

「1haに1MW超」で面積効率2倍、過積載率1.6倍

2019/06/18 05:00
金子憲治=日経BP総研 クリーンテックラボ
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「亘理獅子舞」が完成を祝う

 宮城県亘理町は、仙台から南に約26km。黒潮の流れる太平洋に面し、冬は暖かく、夏は涼しい。阿武隈川の南岸にあり、川を「渡る地」から、「わたり」という地名になったと言われる。温暖な気候から果樹栽培が盛んで、特にイチゴの生産は東北一だ。

 今年4月25日、同町で出力約80MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「亘理太陽光発電所」の竣工式が開催された。東日本大震災で津波に被災した沿岸地区、約75haに太陽光パネル約30万枚を設置した(図1)。

図1●津波被災地に建設した「亘理太陽光発電所」
(出所:山佐)
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 太陽光パネルの総出力は79.548MW、パワーコンディショナーの定格出力は49.3MWに達し、津波に被災した沿岸部で着工・稼働済みのメガソーラーの中では最大規模となる。アミューズメント機器の開発・販売、航空機・船舶リースなどを手掛ける山佐(岡山県新見市)が建設し、固定価格買取制度(FIT)を利用して、売電事業を行う。 

 式典には、山佐と施工関係者に加え、来賓として亘理町の山田周伸町長、宮城県の遠藤信哉副知事、同町役場の担当者など約70人が参列した。同町の伝統芸能である「亘理獅子舞」も披露され、かつて亘理伊達家の城下町として栄えた歴史を感じさせた(図2)。

図2●竣工式では「亘理獅子舞」が披露された
(出所:日経BP)
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