ヒツジが食べない区域では、除草剤を活用

 雑草対策には、ヒツジを増やしたことも含めて、当初に考えていたよりも、手間やコストがかかっているという。

 ヒツジを放牧していない区域では、雑草対策を途中から根本的に変えた。稼働当初は、雑草が一定以上に伸びたら、刈るという手法で対策していた。しかし、これではコストがかさむだけだった。

 ヒツジを放牧している区域と、していない区域では、見た目にはっきりした違いがある(図7)。ヒツジを放牧している区域は、緑に覆われている。放牧していない区域は、砕石に覆われている。

[画像のクリックで拡大表示]
図7●ヒツジを放牧している区域(上右)と除草剤を使っている区域(上左)
展望台付近(下右)も除草剤を使っていない(出所:日経BP)
[画像のクリックで拡大表示]

 この砕石の下には、防草シートも敷かれている。それでも、雑草の育成を抑えられる効果は限られ、日本毛織の想定以上に雑草が生える状況となっていた。そこで、最近3年間は、除草剤を効果的に使う手法に切り替えた。年に3回、除草剤を散布し、少しでも雑草の伸びを抑え、草刈り作業を減らしているという。

 除草剤は、まず雑草が伸び始める前の3月に散布する。この散布が、雑草が伸び始める時期の伸び具合の抑制にはっきり効果が現れるという。その後、7月と9~10月にも散布する。除草剤の散布に変えてからは、草刈りは7月まで実施しなくてよくなった。7月頃に刈ったあと、様子をみてもう一度刈るかどうかを決めている。

 3年間かけて、少しずつ雑草が伸びにくい環境を作ってきたとしている。