FIT機に「野立て太陽光」に参入

 大分県の日出町(ひじまち)は、国東半島の南部、別府湾を望む海沿いに位置する。「日出」の付く地名は多いが、「ひので」や「ひで」が一般的で、「ひじ」と読むのは珍しい。その名の通り、町内の高台からは、別府湾から上る日の出が美しい。

 日出電機(ひじでんき)は、同町に本社を構える電気工事会社で、年商38億円(2017年度)、従業員30人。地域を代表する中堅電設企業だ。早くからオール電化と住宅用太陽光発電システムの販売・施工にも取り組み、固定価格買取制度(FIT)スタートを機に野立て型太陽光発電所の設計・施工や売電事業に乗り出した。

 これまでにEPC(設計・調達・施工)サービスを手掛けた実績は、大分県内を中心に合計出力で120MWを超え、建設後のO&M(運営・保守)サービスを担当している案件は約110MWに達するという。そのうち、自社で所有して売電事業を営んでいる案件は約50MWになっている。

 規模別の案件数では、EPCと自社発電所を合わせて、低圧配電線に接続する「事業用低圧太陽光」が約700件、6.6kVの高圧配電線に接続する「高圧案件」が約40件、そして、特別高圧送電線に連系する「特高案件」が1件となっている。

 日出町南部の山あいに2017年2月に完工した「日出電機ソーラーパーク 藤原百合野発電所」は、同社で最初の「特高案件」となった。自社で建設して所有し、売電している(図1)。

図1●「日出電機ソーラーパーク 藤原百合野発電所」。前面に別府湾を望む
(出所:日経BP)
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