防草シートを砂利で覆う

 こうした安全性や信頼性を重視した設計にしている背景には、同社がEPCとともに、O&Mサービス事業を重視し、100MW以上の太陽光発電所を管理している豊富な経験がある。ある程度、初期投資に費用を投じても、長い目見れば、O&Mを効率化した方が事業面でも有利との読みがある。

 同社では、藤原百合野発電所のほかでも、信頼性を評価して太陽光パネルにノルウエー・REC製、PCSにTMEIC製を主体に採用しているという(図9)。

図9●パネルはREC製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した
(出所:日経BP)
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 また、藤原百合野発電所では、防草対策も徹底した。同発電所は、稼働して2年経つにも関わらず、パネルを設置しているエリアは一度も除草していないという。その秘密は、完工した今では分からないが、敷地全体に不織布タイプの防草シートを施工し、その上に約10cmの厚さに砂利を敷き詰めたからだ(図10)。

図10●防草シートの上に砂利を敷いた
(出所:日経BP)
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 一般的に防草シートを露出して施工した場合、風雨や紫外線などにより損傷し、その除草効果は約10年が限界と言われる。渡邉社長は、「防草シートの上を厚く砂利で覆ったことで、防草効果は10年以上、継続すると期待している」と言う(図11)。

図11●北側サイトの1つ。法面には防草シートが露出している
(出所:日経BP)
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