盛土して地盤改良

 SBエナジー・電力事業本部の阿部哲也・地域貢献推進部部長は、「三重志摩阿児ソーラーパークの設計にあたっては、もともと干拓地であることから、浸水リスクが大きいことへの対応が大きなポイントになった」と言う。

 盛土によって元の地盤を約1.2m高くし、その上に架台を設置した。土木造成が大掛かりになる上、大量の土砂が必要になる。メガソーラー建設で実績の多い大林道路に造成を委託し、同社を通じて地元建設会社などの尽力で、嵩上げ用の土砂を確保できたという。

 一方、盛土してかさ上げした場合、地盤の地耐力が相対的に弱くなる。そこで、杭基礎を打ち込む地盤部分に、セメントミルクを注入して地盤改良を行い、地耐力を補強した(図4)。これにより、不安定なかさ上げ盛土での杭基礎の施工を可能にした。また、盛土後の法面には、ヨモギの種をまき、緑化して表土を安定化させる方針という(図5)。

図4●杭基礎の周囲をセメントミルクで地盤改良した。基礎・架台は奥地建産製を採用
(出所:日経BP)
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図5●浸透管を埋め込んで暗渠排水とし側溝に雨水を流す。法面にはヨモギの種を播いた
(出所:日経BP)
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