農地転用で建設可能に

 「三重志摩阿児ソーラーパーク」も、こうした休耕地を活用したものだ。干拓地は、海を堰き止めて陸地にしているため、周辺の陸地よりも低地になる。大雨が降ると水没し、なかなか水は引かない。英虞湾沿岸の干拓地が、徐々に耕作放棄地になってしまったのは、こうした背景もある。同ソーラーパークの用地も数十年間、耕作されなかったという。

 同地でのメガソーラー建設を計画したSBエナジーは、1社・3人の地権者と連携しつつ、地域の農業委員会に農地転用を申請した。元々、水田で地目は農地だったものの、農振法(農業振興地域の整備に関する法律)上、農業振興地域(農用地区)ではなかったこともあり、最終的に太陽光発電所への転用が認められた。

 農地転用にあたっては、休耕地とはいえ、周囲に農地があることもあり、雨水の排水対策に十分に配慮することが求められたという(図3)。

図3●設置角10度とし杭基礎で架台を固定した
(出所:日経BP)
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 敷地は2つのエリアに分かれ、合計約2万8000m2(約2.8ha)。太陽光パネルの出力は約2.1MWで、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力は1.75MWとなる。年間発電量は、一般家庭約693世帯分に相当する約249万7000kWhを見込んでいる。固定価格買取制度(FIT)に基づく買取価格は32円/kWh。

 太陽光パネルは中国ジンコソーラー製、PCSは東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、架台は奥地建産製を採用した。