太陽光を「常時出力制御」

 一方、ネクステムズは、2018年度から市営住宅に設置した太陽光とエコキュートの遠隔制御を開始した。太陽光に関しては、「常時出力制御運転」で運用している。これは、沖縄電力から出力制御の指令がなくても、自主的に最大出力を抑制するもので、正午前後の高位出力帯(kW)を月ごとに固定で、夏は30~40%、冬は50~60%分抑制する(図6)。

図6●太陽光の「常時出力制御」のイメージ
高位出力帯(青色)を常に出力抑制することで島内電力系統への負荷を減らす(出所:ネクステムズ)
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 ネクステムズでは、この運用手法を「すり切り」と呼んでいる。同社の比嘉直人社長は、「高出力帯をこの程度のすり切りで出力抑制しても、年間発電量(kWh)は10%程度のロス(逸失電力量比率)で済むことが分かっている。一方で高出力帯は出力変動が大きく、すり切りによって出力が安定化することで、電力系統への負担が大幅に緩和される」と言う。

 加えて、太陽光の余剰電力が多くなる時間帯にエコキュートの沸き上げ運転を行い、自家消費する太陽光電力を積極的に増やす。エコキュートの負荷は夏1.0kW、冬1.5kWになり、夏は2時間、冬は3時間、稼働させる。これにより太陽光の余剰電力を吸収し、今後、始まる沖電による出力制御を回避できる可能性もある。

 今年度から導入する家庭用蓄電池とEV充電設備の運用方法などに関しては、現在、検討しているという。