石炭火力の悪影響はない

 発電量の評価については、測定した日照と太陽光パネルの性能値から、予測される出力値を算出し、これと実際の発電量を比較している。これまでのところ、「実績値が予測値を下回ったことはないため、順調に稼働していると判断している」という。

 隣接して石炭火力設備があることから、煙突からの排出物の影響が気になるが、取材時に見たところではまったく汚れはない。稼働後、パネルを洗浄したことも一度もないという(図8)。

図8●太陽光パネルは洗浄していないが表面に汚れはほとんどない
(出所:日経BP)
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 大きなトラブルはないものの、電力会社の送電網への落雷などで安全装置が働いて系統から解列し、PCSが停止したことは何度かあった。夜間にこうしたPCS停止が起きた場合、翌朝からの運用で発電ロスがないよう夜明け前に再稼働するにしているという。

 末繁所長は、「発電所がインフラファンドに上場したことで、O&Mの体制などを変えることはないが、停止したPCSの迅速な再稼働など、発電ロスを最小限に留めるように引き続き取り組んでいきたい」と話す。